ボカロ曲「デビルじゃないもん」に人生観を見出す

ボカロ曲から学ぶ

こんにちわ、タケチャンです。

この記事は、ボカロ曲の歌詞から思想・人生観・格言などを見出そうというものです。

高校〜大学時代にハマり始めたボカロ曲。
特徴的な歌声と中毒性のある曲に魅了され、
作業や移動時に聴く音楽のほとんどがボカロ曲となっているほどです。

ただ、今まで歌詞に注目したことがなく、歌声も楽器の一部として聞き流していました。

そこで、改めて歌詞に着目し、生活の一部となっているボカロから、心に残しておきたいフレーズを探していこうという企画です。

※以下、私の偏見・思想等が含まれます。ご了承ください。

今回のボカロ曲「デビルじゃないもん」の概要

曲タイトルデビルじゃないもん
ボカロPDECO*27、ピノキオピー
ボーカロイド初音ミク
リリース日2023/01/14
YouTube URLhttps://www.youtube.com/watch?v=lMEt3RdqB9Y

面白い点

悪魔のような天使と天使のような悪魔

MVを見るとわかりますが、この曲には天使と悪魔が出てきています。
黒い天使の翼と輪っかを持つDECO*27さんの初音ミクと、
白い悪魔の翼とツノを持つピノキオピーさんの初音ミクが描かれています。
白い悪魔は手に槍を持っていて、口から八重歯が見えています。

天使は白、悪魔は黒のイメージを持っていたので、
初めてみた時は天使と悪魔を見間違えました。

この天使と悪魔にはもう一つ不思議な点があります。
黒の天使は悪魔っぽい表情・姿勢をしており、
白の悪魔は魔法少女を彷彿させるように槍を持っています。

見た目だけでなく中身も天使と悪魔が逆転しているようです。

天使が闇堕ちすると堕天使と呼ばれますが、
歌詞の一番初めは「堕堕堕〜・・・」と「堕」という言葉が使われています。

天使に昇格した悪魔はなんというのでしょうかね?w

天使+悪魔=一人の自分

ながらの優等生 今宵も自分と密会です
しんどいわ しんどいわ あーつらつら合掌
ほんとは劣等生 あたしはあたしに説教です
しんどいわ しんどいわ もーいやいや絶交

「デビルじゃないもん」歌詞より引用

歌詞から自分が二人いるような表現です。

これは一人の人間が天使と悪魔の二面性を持ち、
頭の中で対話or葛藤しているということで間違いないでしょう。

アニメや漫画で登場人物が財布を拾い、
交番へ届けるかネコババするか頭の上で天使と悪魔が喋っていて、
その人物が葛藤するシーンを思い出しました。

二面性を持つ人間を表現する定番の表現方法ですが、
この楽曲では、天使と悪魔が逆転している様子であることが面白いですね。

今風な表現と軽率な表現

歌詞を読んでいると、面白い表現がありました。

サビの部分で

わー!【悲報】【悲報】【悲報】【悲報】(うっそー)

「デビルじゃないもん」歌詞より引用

と「悲報」という言葉が【】で括られています。

どこかで見たことがあるなぁと思ったら、
SNSや動画のタイトルで
  【悲報】〇〇が△△であることが判明
のような使われ方がされていることを思い出しました。

他にも「映える」という言葉も最後の方に出てきています。
「インスタ映え」や「写真映え」など見た目がいい場合に使う言葉で、
若者の間で使われることが多いです。

これは私の偏見ですが、
こういった若者がラフに使っている言葉は、
あまり重みを感じないというか、真剣さに欠ける感じがします。

また、「死んじゃった」「ご臨終」という強い言葉をポップな感じで
何度も使っているところも軽い感じがします。

とは言っても、この軽さが悪魔の性格に合っているので
言葉選びとしては良い感じだと思います。

新米と老害

歌詞の中にこのフレーズがありますが、
これ正しい対比ではないし、発言者の悪意を感じます。

人に対して使う新米という言葉に対しては
古株という言葉が対になると思います。

また、新米という表現は、
将来性がある、未熟であるという感じで
良い意味でも悪い意味でも使われますが、
老害という言葉は、悪い意味しかありません。

作者は何か嫌なことがあったのでしょうか?w

歌詞から学べること

「デビルじゃない デビルじゃないもん 悪魔ほどそう言うもん」

悪い人ほど自分のことを悪者と言わず、嘘をつくということでしょうか。

歌詞の中にも「嘘」や「なりきる」という言葉があります。

曲中の天使と悪魔は一人の人間のことですから、
自分を偽り嘘を重ねるのは人として当たり前なことです。

見た目で人を決めつけてはいけないように、
他人の言葉を鵜呑みにするのも良くないということでしょう。

しかし、私は別の解釈を持ちました。
「善人悪人に限らず、表に見える姿と真の姿は異なる」

曲中では、悪人が自分を悪人とは言わないようなことを言っていますが、
善人も自分のことは善人とは言わないのではないでしょうか。
(謙虚とも無自覚とも言えますが。)

また、何かの事情で嘘をついているかもしれません。
それがその人から発せられる「言えないSOS」かもしれません。

これが現実

「君のため」って名言の悪意
「夢は叶う」で奪ったサラリー
はあ 中毒性の高いもんにゃ 罠があるんだな
魂抜かれちゃって やあねえ やあねえ

「デビルじゃないもん」歌詞より引用

日本語は難しいようで簡単です。
「君のために〜したんだ」
といえば善人のように聞こえます。

「君のために嘘をついたんだ」
「君のために盗みを働いたんだ」

ほらね?
綺麗な言葉には気をつけましょう。

あと、中毒性の高いものには罠があります。
中毒性が高い→依存性がある→自分を見失いがち

今の所、私が中毒になっているボカロには罠が見当たりませんが、
気づいていないだけかもしれません。
生の人間の声に魅力を感じなくなるとか?

「あくまで天使じゃん? 最強じゃん」

×あくまでも天使
⚪︎悪魔でもあり天使でもある
と私は解釈しています。

人間(=天使+悪魔)が最強かどうかは別ですが、
ハイブリッド系は強いです。
いいとこ取りができるからです。

企画も開発もできる従業員。優秀ですよね?
魔法が使える剣士。強いですよね?

一方で、「相反するものを受け入れると最強」とも解釈できます。

心の中の天使と悪魔といえば「葛藤」です。
精神的に余裕がなく焦り、判断が遅れるなどあまり良いとはいえません。
自分の天使な部分も悪魔な部分も受け入れると、
迷いや怖れがなくなります。

自分とは相容れない人を認める。器大きい!
生者が死を受け入れる。怖いもの無し!

まとめ

ボカロ曲「デビルじゃないもん」から得られた教訓

  • 人間の表の姿は真の姿ではない。
    故意であってもなくでも、嘘を被っているかもしれないので、
    真の姿を見つけてあげよう
  • 甘い言葉や中毒的なものには注意
  • 相反するものを受け入れると、
    パフォーマンス、人間性として最強。
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