ボカロ曲「匿名M」を考察

ボカロ曲から学ぶ

こんにちわ、タケチャンです。

この記事は、ボカロ曲の歌詞から思想・人生観・格言などを見出そうというものです。

高校〜大学時代にハマり始めたボカロ曲。
特徴的な歌声と中毒性のある曲に魅了され、
作業や移動時に聴く音楽のほとんどがボカロ曲となっているほどです。

ただ、今まで歌詞に注目したことがなく、歌声も楽器の一部として聞き流していました。

そこで、改めて歌詞に着目し、生活の一部となっているボカロから、心に残しておきたいフレーズを探していこうという企画です。

※以下、私の偏見・思想等が含まれます。ご了承ください。

今回のボカロ曲「匿名M」の概要

曲タイトル匿名M
ボカロPピノキオピー
ボーカロイド初音ミク
リリース日2023/02/17
YouTube URLhttps://www.youtube.com/watch?v=yiqEEL7ac6M

面白い点

正体バレバレの匿名インタビュー

本曲は、ARuFaさんがインタビュアーとして、
「匿名M」さんにインタビューを行うという設定で、
対話的に歌詞が書かれています。

匿名と言っても、初音ミクってすぐにわかるMVですw
最後には、「ハツネ…」と本名を言いかけますし。

まあ、正体わからないと面白みがないんですけどね。

現実では、完全匿名インタビューは声も加工されますが、
ボカロ自体機械的なので、そのままでも匿名感が出てます。

インタビュアーの軽い感じ

匿名インタビューって、
表立って言えない本音を聞き出したり、
インタビューされる側が身バレしないようにするので、

緊張的で重いイメージを持ちますが、
本曲のインタビューはそんな感じが薄れています。

というのもインタビュアーの返しが軽いんですよねw

悩みを打ち明ける「匿名M」に対して、
「はあ」や「へえ〜」や「ほう」で相打ちし、
「それも人生ですね。」の一言でまとめちゃってるところが、
本来の匿名インタビューとは違う軽い感じが面白いです。

気づき

ボカロの悩み・不満

最近〇〇さん、私に歌を歌わせてくれないんです。

自分で歌い出したり、キャラを乗り換えたり、
飽きたり、色々です。

でも、それぞれ事情があるだろうし、
引き留めるのも重いだろうし、

「匿名M」歌詞から抜粋

以前はボカロPとして作曲していたが、
最近は普通の歌手として活動いる人に対する、
不満や悩みを打ち明けています。

何名か思い当たる方いますね。

ボカロ目線からすると、
かまってくれない、捨てられたんじゃないか
って感じでしょうか。
そう考えるとちょっと悲しいですね。

「人間じゃないので」

「匿名M」は度々「人間じゃないので」と発言しています。

ボカロにとってはコンプレックスなのでしょうか。
いくら人間のように歌っても、人間のふりをしても、
人間にはなれないところに虚無を感じます。

人間に作られ、
操作されないと話すことも歌うこともできない、
認知されなくなると「終わって」しまう。

その儚い存在に愛おしさを感じます。

学び

「なんにもなかった私に、沢山の思い出が詰まってる。」

この流れでボカロをモノ扱いするのはかわいそうですが、
モノに意味を与えるのは人間です。

「匿名M」にとって、たくさんの想いを込めてくれると嬉しいようです。

人間もそうですが、存在価値がないとされることや、忘れられることは辛いです。

ボカロに限らず、モノに幸福を与えるとするならば、
それを使い役立てること、
多くの想いを込めること、
そして思い出としていつまでも存在し続けさせる
ということではないでしょうか。

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